労働基準法の中でも「労働時間」は奥の深いテーマです。
近年、朝活ブームで朝早くから出社する人も増えています。
早朝の人が少ない時間は静かで集中でき、確かに仕事ははかどりますね。
始業時刻前に業務を行っていれば、その時間はもちろん労働時間となります。
いわゆる早出残業てす!
勝手に早く来ているのだから・・・・
中には「会社が命じたわけでもなく、本人が勝手に来ているだけだから」
「本人が早出残業の申請をしないから」
という理由で早出分の残業代は支払っていないという会社さんは多いのではないでしょうか。
そして、本当に仕事をしているの?
一方で、通勤ラッシュを避けるためにとりあえず早朝に家を出て、会社で新聞でも読みながらコンビニで買った朝食を食べるなど、生活スタイルとして早く来ていても仕事はしていないケースもあるでしょう。
早朝、他の社員がいない時間帯に1人で出勤して、仕事をしていたのかいないのか、あるいは少し残業をしただけで後は新聞を読んでいたとかといったことは会社側としては、把握しづらいものです。
しかし、退職後にまとめて早出残業代を請求してくる社員は、早朝にメールを送信した記録など証拠を揃えています。
会社側がまったく無策で
早出出勤を放置していると
会社側も証拠を揃えておきましょう。
朝早く出勤している社員はやる気に満ち溢れた努力家なので水を差すようなことは言いたくありませんが、
「勝手に早く来ているのだから」と放置していてはいけません。
まず会社の方針として早出残業を認めるかどうか
認める場合はきちんと申請を出してもらうよう徹底しましょう。
認めない場合はその旨を文書で通知しておくことです。
それでも早出出勤する人については、なぜそんなに早く来るのかを確認するようにしましょう。
ラッシュを避けるためであまり仕事をしていないことが確認出来れれば
もし万一訴訟になっても会社側の証拠となります。